医療事務の仕事は大変なのか?現役医療事務がお仕事解説!

医療事務の仕事をしようと思っている人。医療事務についてどのようなイメージを持っていますか。私の周りでは「一般事務となにが違うの?」、「受付がメインだから楽でしょ?」、「資格がいるから大変そう。」など、よくわかっていない人が多いです。

 

現役医療事務の私がその実態についてご紹介します。医療事務の仕事を考えている方は参考にしてみてください。

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医療事務って何をしているの?

医療事務とは、一般的に病院やクリニックなどの事務で働いている人のことを言います。医療事務の資格が必要と思われていますが、資格がなくても働くことはできます。私は資格を持たないまま、かれこれ8年働いています。

 

基本的な医療事務の仕事内容は次のとおりです。

 

1.受付業務

患者さんの受付や診療科への案内を行います。初めての患者さんに対しては、患者さんの住所や保険証などを確認してカルテ作成や診察券の発行、受診する診療科への案内など確認作業が特に多いです。

 

 

2.会計業務

患者さんのその日の診療内容を医事コンピューターに登録して患者さんの負担額を計算します。

 

診療費用は「診療報酬点数表」という厚生労働省のルールに基づいて計算します。ルール違反はいけませんので確認する正確さと、患者さんの待ち時間を少しでも減らすためにスピード感も必要です。

 

 

3.レセプト業務

病院やクリニックの収入は受付で患者さんからもらうお金だけではありません。患者さんからもらうのは診療費用の一部負担金です。レセプト業務によって初めて残りの診療費用が病院に支払われます。

 

「レセプト(診療報酬明細書)」と呼ばれる請求書を、毎月一か月分まとめて審査支払機関に提出します。審査に通ったレセプトの分だけ、診療費用の一部負担金以外が病院に支払われることで、大きな収入になるのです。

 

このレセプトが審査に通るように点検・修正し、提出する作業をレセプト業務と言います。点検作業の正確さによって病院に多くお金が入るか決まるので、とても責任の重い仕事です。このレセプト業務があることが医療事務と一般事務の大きな違いの一つです。

 

 

4.病棟クラーク業務

病院によっては入院病棟(ナースステーション)に医療事務を配置します。入院病棟で医師や看護師の事務的サポートを行います。患者さんの入退院手続きや診断書などの書類受付、入院患者さんからの問い合わせを医師などに伝達、お見舞いに来た人の対応など様々です。

 

医療事務は大変?やりがいは?

1.人間関係

医療機関では医師や看護師、検査技師など国家資格を持った人の立場が強い業界です。資格がなくても働けてしまう医療事務はどうしても弱い立場になります。

 

また、女性が働きやすい職場と言われていますが、いわゆる女社会で上下関係よりも横のつながりが強く、高いコミュニケーション能力が必要です。上手く立ち回ることができれば、協力しあえる仕事のやりやすい環境を作ることができるでしょう。

 

 

2.毎日が勉強

保険制度や診療報酬点数表、カルテに書かれた診療内容の理解など医療事務として必要な知識は幅広いです。一般事務と違って、基本的な医学的知識がないと仕事ができません。

 

また、先ほど述べた「診療報酬点数表」のルールは2年に1回見直されます。覚えた知識を2年に1回入れ替えることはとても大変な作業です。

 

しかし、医療事務は診療報酬の専門家です。診療報酬に関しては医師や看護師などから頼りにされます。普段は立場が上にある医師や看護師からの質問にバッチリ答えられたとしたら、いつもの勉強の成果が実る瞬間であり、自分のことをとても誇らしいと思いませんか。

 

 

3.患者さんへの心配り

患者さんは不安を抱えながら病気の治療のため来院されますので、不安が和らぐような丁寧な接客が求められます。特に初めて来院される患者さんであればなおさらで、病院の第1印象があなたによって良くも悪くもなってしまいます。

 

忙しいからといって無愛想な態度はクレームを引き起こす原因となり、常に心配りが必要なため精神的に大変です。

 

それでも、患者さんからの「ありがとう」という言葉は私たちを元気づけてくれます。人と接することが好きな人、誰かの役に立ちたいと思っている人には「働きがい」を感じる瞬間ではないでしょうか。

 

まとめ

どんな仕事にも言えることですが、大変さの裏には「やりがい」があります。医療に興味のある人、人と触れ合うことが好きな人、勉強が好きな人などは医療事務に向いているのではないでしょうか。就職・転職先の1つとして医療事務を考えてみてください。

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