公務員1年目の人が秋頃になって猛烈に気になるのが冬のボーナスですよね。
夏のボーナスはもちろん満額もらえなかったわけですから冬のボーナスへの期待感は嫌でも高まります。
公務員の1年目冬のボーナスは、いつもらえるのか、満額もらえるのか、いくらもらえるのか、についてわかりやすく解説していきます。
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公務員:ボーナスが貰える時期を把握しよう!
まず公務員のボーナスは、基本的に以下の日にちに支給されることになっています。
- 夏 6月30日
- 冬 12月10日
この支給日は、民間企業とは違い、人事院という機関から発表されます。
地方公務員は自治体ごとに支給日を変えることができますが、ほとんどがこちらの国家公務員の支給日にあわせているところがほとんどですよ。
■1年目の冬のボーナスは満額貰える?
まず夏のボーナスは4月1日〜5月31日までの期間しか働いていないため、通常貰えるボーナスより少なくなります。
しかし冬のボーナスは次のボーナスまでの期間働くことになるので、満額もらうことができます!
夏のボーナスが少なくてがっかりしていた人も落ち込むことなく、冬のボーナスまで仕事を頑張りましょう!
そうなると、冬のボーナスはどのように計算するのか気になりますよね。
これから、年額でボーナスを計算する方法、夏と冬に分けてボーナスを計算する方法を説明していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
■年額でボーナスを計算する方法(簡易版)
まず公務員のボーナスは簡単にいうと、以下の式で求めることができます。
(基本給+地域手当+扶養手当)×支給月数
支給月数は、おなじく毎年8月に人事院が「人事院勧告」を出し、民間の企業で働く人たちの給与と比較してボーナスの支給月数が決まります。
それぞれ順に説明していきますが
まず支給月数は4.39ヶ月分となるため、(給料+地域手当+扶養手当)×4.39ヶ月という計算になりますね!
これからのボーナスがいくらになるのかを知るためには、上記の計算方法の中に出てくる給料、地域手当、扶養手当を知らないといけません。
では、公務員の初任給はいくらなのかみてみましょう。下記の表は人事院勧告で発表されたの公務員の初任給になります。
総合職 | 院卒 | 211,500円 |
大卒 | 185,200円 | |
一般職 | 大卒 | 180,700円 |
高卒 | 148,600円 |
※参考:人事院勧告「 国家公務員の初任給の変遷(行政職俸給表(一))より」
同じ大卒であれば、総合職と一般職で差がみられないことがわかりますね。
地方公務員は、自治体によってばらつきがあるみたいなので、気になる人は調べてみてくださいね。
ー地域手当
次に地域手当というのは、例えば東京で働く人と、地域で働く人とでは物価が違うので年間自由に使えるお金に差が出てきてしまいますよね。
そのために、東京などの都市部で働く人には地域手当を貰うことができます。
地域手当は簡単にまとめると
(給与+扶養手当)×支給割合
で出すことができますよ。
以下の表は、地域ごとの支給割合になります。
級地 | 主な支給地域 | 支給割合 |
1級地 | 東京都特別区 | 20% |
2級地 | 大阪市、横浜市 | 16% |
3級地 | さいたま市、千葉市、名古屋市 | 15% |
4級地 | 神戸市 | 12% |
5級地 | 水戸市、大津市、京都市、奈良市、広島市、福岡市 | 10% |
6級地 | 仙台市、宇都宮市、甲府市、岐阜市、静岡市、津市、和歌山市、高松市 | 6% |
7級地 | 札幌市、前橋市、新潟市、富山市、金沢市、福井市、長野市、岡山市、徳島市、長崎市 | 3% |
※参考:人事院勧告「国家公務員の諸手当の概要より」
ー扶養手当
扶養手当とは、例えば結婚をしていて、奥さんや子供を養うための手当になります。
貰える支給額は、扶養する家族の続柄によって変わりますよ。
以下の表を参考にしてみてください。
続柄 | 支給額 |
配偶者 | 6,500円 |
子 | 10,000円 16歳〜22歳 5,000円加算 |
父母等 | 6,500円 |
※参考:人事院勧告「国家公務員の諸手当の概要より」
正直もう少しあってもよいと感じますが…貰えるだけありがたいと思いましょう!
■夏と冬で分けて計算する方法は?(詳細版)
上記方法でもボーナスの額を計算できるのですが、夏と冬に分けて計算することはできません。
夏と冬で分けてボーナスを計算するためには、もう少し中に踏み込む必要があります。
その計算方法はこちらになります。
ボーナス=「期末手当」+「勤勉手当」です。
1年目は特殊で、在職期間によって計算も変わってくるので気をつけましょう!
それぞれの計算方法は以下の式で求めることができます。
(基本給+扶養手当+地域手当)×支給月数×期間率
支給月数は、全体の4.39ヶ月を夏と冬で分けた月数になり、2019年度は以下のように振り分けられています。
2019年 | 夏のボーナス | 冬のボーナス | 合計 | ||
期末 | 勤勉 | 期末 | 勤勉 | ||
支給月数 | 1.3ヶ月 | 0.895ヶ月 | 1.3ヶ月 | 0.895ヶ月 | 4.39ヶ月 |
期間率は以下のように細かく定められています。
夏は、在職期間が短いので、期間率も下がりますが、冬は6ヶ月しっかりと在職しているので100%で求めることができますね!
勤務期間 | 期間率 |
6ヶ月 | 100% |
6ヶ月未満〜5ヶ月15日以上 | 95% |
5ヶ月15日未満〜5ヶ月以上 | 90% |
5ヶ月未満〜4ヶ月15日以上 | 80% |
4ヶ月15日未満〜4ヶ月以上 | 70% |
4ヶ月未満〜3ヶ月15日以上 | 60% |
3ヶ月15日〜3ヶ月 | 50% |
3ヶ月未満〜2ヶ月15日以上 | 40% |
2ヶ月15日未満〜2ヶ月以上 | 30% |
2ヶ月未満〜1ヶ月15日以上 | 20% |
1ヶ月15日未満〜1ヶ月以上 | 15% |
1ヶ月未満〜15日以上 | 10% |
15日未満 | 5% |
■実際に冬のボーナスを計算してみよう!
冬のボーナスは、上記期間率をかけなくても大丈夫です。理由は6ヶ月間しっかり働いているので100%だからですね!
では、式を思い出してみましょう。
(基本給+扶養手当+地域手当)×支給月数×期間率
※扶養手当、地域手当は考えない
※期間率は掛けない
総合職(大卒)の場合、基本給が185,200円なので
期間手当=185,200円×1.3ヶ月=240,760円
勤勉手当=185,200円×0.895ヶ月=165,754円
240,760円+165,754円=406,514円となりました!
比較して夏のボーナスは、約120,000円ほどになるので冬のボーナスは夏の3倍以上貰える計算になりますね!
基本給の部分は、国家公務員の人や地方公務員の人で異なってくる部分なので、気をつけましょう。
まとめ
公務員1年目の人がもらえる冬のボーナスについて解説してきました。
今から何に使おうかワクワクしてきますね。
自分がもらえるボーナスを計算してみるとさらに期待感が高まりますね!
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