【接待の締めの挨拶】誰がどういうタイミングで?中締めとの違いは?

取引先を接待する宴会の幹事を任されると、社内の宴会とは違う緊張感がありますね。

特に若く経験の浅い社員が幹事を任されると、相手に失礼の無いように滞りなく会を進行するためにいろいろ悩む事も出てきます。

「締めの挨拶」もその中の一つではないでしょうか。

当記事では宴会につきものの「締めの挨拶」はいったい誰を指名すべきか、宴会のどのタイミングで行うのが常識なのかを解説します。

さらに、いまいち意味がはっきりしない「中締め」との違いについても触れますのでぜひご覧ください。

 

 

宴会は挨拶に始まり挨拶に終わる

 

司会進行を任された幹事さん、お疲れ様です。ある程度経験のある方ならわかると思いますが宴会のメインは取引先をおもてなしする歓談になるわけです。

ただ、ケジメとしての挨拶は意外と出席者の脳裏に残ったりするものです。

つまり、接待の宴会の成功は挨拶にかかっているといっても過言ではありません。

 

接待をする場合、次のような挨拶の場面があります。

  • 司会の挨拶
  • 始めの挨拶
  • 乾杯の挨拶(音頭)

~歓談~

  • 締めの挨拶

いかがでしょう。挨拶の場面は意外と多いですね。

しかし、精いっぱいおもてなしの気持ちを伝える温かい会にするためにも、誰がどのように挨拶するべきかは知っておきたいものです。

 

 

 

誰を挨拶に指名するべきか

 

時系列で説明しましょう。

司会の挨拶

おもてなしの始まりです。丁寧に、会場の空気を和ませるように。まずは「司会者(自社)」が、取引先に対し来ていただいたことへのお礼と簡単な自己紹介をしましょう。

 

初めの挨拶

自社を代表して、日頃のお取引に関する感謝の意を述べる場面ですから、「自社(主催者側)の出席者の最上位の方」が挨拶します。

 

乾杯の挨拶(音頭)

「初めの挨拶に引き続き同じ方」に音頭をとってもらう場合・「自社の取引担当窓口」になっている人が音頭をとる場合が多いようです。

ただ、乾杯の音頭というのは宴会の皮切りになる大切な“景気付け”の場面。

こういった目立つポジションを「取引先」にやっていただき、花を持たせる場合もある、と言う企業の宴会運営の経験者も。

どちらが良いのかは、取引先との力関係や出席者の顔ぶれを見て決めた方が良さそう。

事前に取引先のどなたが出席するか情報がつかめると対策も立てやすいです。

取引先の方にお願いするのなら、もちろん事前に相手にお伝えしておくのが筋ですね。

 

締めの挨拶

会の終了に当たって、今後とも取引先との末永いお付き合いを願い、取引先の益々の発展を願う、という趣旨の挨拶で締めます。

ここでの挨拶は、「最初に挨拶した自社の最上位役職者」・「自社次席上位者」・「自社取引先担当の窓口責任者」が考えられます。

そもそも、お招きしているのに会の最後の最後まで挨拶の緊張感・負担感を取引先に負わせるべきではない、という配慮から、自社の人間で締めるという発想があるようです。

ここでも取引先の意向で、お招きいただいたお礼を一言挨拶させてほしい、という申し出があるかもしれません。最後の挨拶も印象に残る目立つ立場ですから、取引先への配慮としてお願いしても良いでしょう。

会場に来て突然よりも、事前に取引先の担当者同士で段取りをしておく方が良いですね。事前の準備があった方が挨拶する取引先の方にも余裕を持って接待に臨んでいただけますから。

 

忘年会行きたくないパート

 

 

「中締め」と「(本)締め」の違い

 

「中締めの挨拶」の意味を勘違いしている人は意外と多いのではないでしょうか。

宴会の真ん中あたりでする挨拶?

それとも二次会ご案内のために一次会はここで終了の挨拶?

残念ながらどちらも不正解。

 

実は「中締め」というのは宴会をお開きにしますよ、の合図です。

つまり、宴会の流れをここでいったん区切る意味ですから会の最後の方で行われます。

よく「宴たけなわではございますが…お時間が参りましたので中締めの挨拶を○○にお願いしたいと思います…」と進行役の人の合図で始まるアレですね。

 

中締めは何のためにある?

接待の席とはいえ、だらだらと時間が経つと締まりが悪くなることも。

そこで、中だるみを引き締めるために中締めがあります。

宴会の時間にして、大体1時間半~2時間位経過したときに行われることが一般的なようです。

 

また、もう一つの理由は、予定があって帰らなければならない接待客を配慮したものだともいわれています。

進行役に紹介された中締めの挨拶をした人は、大抵最後に「まだテーブルにはお料理・お酒などがございます。最後までごゆっくりご歓談ください。」という言葉で挨拶を終えたりしますね。

しかし、この言葉を合図に招待客は帰るモードになり、主催者に挨拶しながら会場を後にする感じです。

 

 

中締めの挨拶の注意点

会社の内部だけの宴会の時は大規模な場合を除き本締めだけの場合が多いでしょう。

社外的な取引先の接待のような場合には中締めの配慮があると参加者も出席しやすいですね。

この中締めで会場を退席されるお客様もかなりいるわけですから、本締めの挨拶同様、中締めの挨拶も相応の立場の人が、来ていただいた方への感謝と取引先との末永いお付き合いへのお願い、取引先の更なる発展を願う気持ちをきちんと挨拶にして伝える必要があります。

いい加減な感じはダメです。

 

以上のような挨拶の後はお約束の手締めで。

「では皆様、一本締めで。お手を拝借。ヨォーッ」という元気の良いかけ声の後「一本締め(シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンシャンを1回)」か「一丁締め(シャン!の1回だけ)」で締めるのが一般的。

 

 

では本締めとは?

宴会を本当に終了する際の締めということになります。

中締めで大半のお客様は退席されているでしょうが、取引先が残っていらっしゃる場合もありますので、中締めと同様相応の立場の方がきちんとした本締めの挨拶をすることになります。

この本締めの挨拶の後はお約束の手締めで。

会が無事に終了したことに対する感謝の意味なので手締めは正式な三本締めにします。

「では皆様、三本締めで。お手を拝借。ヨォーッ」という元気の良いかけ声の後、一本締めを三回手拍子。

あるいは、万歳三唱で終わることもあります。

 

会社 飲み会 ドタキャン 断り方

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

幹事役の方は進行役を兼ねることも多いのが一般的ですが、宴会が無事に終了するまでは何かと気苦労も多いことでしょう。特に締めの挨拶については絶妙なタイミングをつかんで取引先に好印象を残したいですね。

接待が大盛況のうちに終わり取引先の方にも上司の方にも喜んでいただける宴会になることを願っています。

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