慌てて自宅を出て間一髪間に合った電車に乗る時に
「あれ?そういえば鍵、閉めたっけ?」
「ガス、消したっけ?」
「カレー、冷蔵庫にしまったっけ?」
なんて急に不安になってしまって、次の駅で降りて逆戻り・・・
とか、一日中気になって仕事や学業が手につかなかった・・・
なんて経験はありませんか?
人間の生活に不安はつきもの。
不安を抱えながらの仕事は効率が悪い事はもちろん、仕事以外の面においても良い影響を与える事はありませんから、自分のミスの種類をしっかりと分析して対策、判断していかなければいけません。
誰にでも起こりうるミス・・・その時あなたはどうする??
誰もミスをしたくてする人なんていません。ですが、人間の行う行動、行為には「絶対」という事はあり得ません。
ですので、ミスをしない為に自分でチェックシートや管理票等を作成してミスを予防していくのはどの業種においても同じ事だと思います。
ですが、それでもミスをしてしまったら・・・。
取引先の担当者の顔、直属の上司や依頼者の顔、そして怒りの言葉が真っ先に頭を過る事でしょう。
中でも医療系や金融系、それから外資系や政治家においては、そのたった一つの小さなミスから大きな謝罪会見に発展したり、その内容が曖昧であれば一斉にメディアの餌となってしまいかねません。
やってしまったミスはどう隠そうとしても隠し通せる事ではないのです。仮にその場をやり過ごしたとしても、それが暫く経ってから発覚して、そのミスの根源自体が把握できない状態となってしまうのが一番厄介なものです。
もし、あなたがミスをしてしまったら・・・
メンタルが病んでしまうと転職どころか、働くことすらできなくなってしまいますよ!
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まずは一番最初に出来る最低限の対処法は、ミスをした事を報告することです。
もちろんここで、上司の逆鱗に触れる事がよくあります。
おそらく殆どの人が、これを恐れて報告出来ないでいる訳ですが、どうしてこれ程までに上司が怒るのか。
あなたがもし上司の立場だったら・・・と考えて見てください。
あなたが報告するのは上司。
その上司はさらにその上の上層部と直接のクライアントへ謝罪。
あなたがミスをした時の報告書は、その為の必要書類なのです。
「こんな事で大げさな・・・」と思うかもしれません。
ですが、小さな「こんな事」が回数を重ねて大きな事件に発展する事もあり得るので、大小に関わらずミスをしない為の努力が必要なわけです。
同時に出来る上司ならば、一つの小さなミスがその後のあなたを大きくしてくれることもきっと分かってくれている事でしょう。
分かってくれているからこそ、叱責の言葉と同時に、必ず「すぐに○○して来い!」と指示を出します。
そしてそのミスの処理が終われば、再発防止策の検討に入ります。
ここからは上司が考えるのではなく、あなた自身が考える事。
適切な助言や対応をして下さった上司に対してしっかりと誠意を伝えるつもりで考えて下さい。
ミスをした場合のフローチャート
- ミスの発覚
- 上司への報告、相談→ミスに対する対応の検討
- 上司からの指示に対する実施
※ここでトラブルが解決しなければ再度対応の検討に入る。
- ミスの再発防止策の提示→一定期間の実施
- 再発防止策実施後の結果報告
ちなみに、管理職以上の方、特に取締役等ですと上司がいないのでこういった報告は不要かというと、決してそうではありません。
先日のカルロスゴーン社長の逮捕が一番わかりやすい例ではないでしょうか。
要するに、世の中で仕事に携わる以上、必ずどんな職種でも自分がミスをすれば必ず誰かが責任を取るのが日本の社会です。
勿論自分で責任を取れる立場なのであれば、それも一つの誠意かもしれません。
ですが、ドラマのように「責任を取って辞任します」なんてはっきり言って、ただの逃げでしかなく、誰も喜ばないどころか迷惑以外の何物でもありませんから、誤解しないように注意してくださいね。
ミスをされても好感が持てる!得な社員の特徴
同じミスをしたAさんとBさん。
Aさんは物凄い剣幕で怒鳴られています。
一週間後同じミスをしたBさんは「ん~・・・仕方ねぇな。次から気を付けろよ?」と軽く肩をポンポン・・・。
こんな事、見た事ありませんか?
ただ単に、上司と良い関係なんじゃないの?とか賄賂か?なんて噂が今にも聞こえて来そう!
まぁ、それも全くないとは言いません。
ですが、それ以上に見て欲しいものが、二人の普段の勤務態度です。
特に、初めて依頼された仕事なのにメモも取らないでいたり、自信過剰、高飛車、そして分からない事を分かろうとしない、更には言われる事を嫌う…等々、このような態度で普段から仕事をしていれば、ミスをたたかれるのは当然です。
逆に、初めから自分はミスをしないようにこういう努力をしてみますと相手にわかるように直向きな姿勢で仕事に向き合う姿勢を見ていれば、上司としても「何かあれば気軽に相談してくれ」とつい言いたくなってしまいます。
ですが、いずれにしても同じミスで許されるのはせいぜい3回。
「仏の顔も三度」とは本当に昔の方もうまい言葉を考えたものですね。
これは一発アウト!絶対にやってはいけないミス
職種によって様々ですが、一般的に見てこれはダメ!というミスをいくつか挙げてみます。
【世の中的にダメなミス】
- 施錠忘れによる盗難、紛失
- 個人情報の持ち出しによる紛失、流出
- 収支管理に関する計算ミス・領収書や請求書、納品書の紛失
- 命に関わる人為的なミス
- 情報漏えい
- 精密機器の部品関連のミス
- 建築関係の手順や資材等に関するミス
【クレームを生むミス】
- 相手の名前の間違い
- 支払い、受け取りに関するミス
- 発注に関する相違等
- 言葉使いの間違い
- 機密情報、個人情報の漏洩、流出
- 自分の態度による相手への不快感
- 商品の不備、不衛生
- 掃除してない
挙げればきりがありませんが、その中でも多いミスを挙げてみました。
特に、この世の中では個人情報や機密情報の管理は非常に厳しいところです。
先日もお笑い芸人がコンテストの審査員に関する私情を不特定多数の人達が見られるSNSに挙げた事で大問題に発生する事もありました。
事に、悪質と判断せざるを得ない場合は解雇どころか、会社に対する賠償が発生する場合もありますのでその点も含め、SNSの使用には十分に気を付けるべきかと思います。
基本的には世の中で仕事をする殆どの皆さんが、「会社員」や「団体職員」である訳ですから、詳しくは職務規定に記載されていると思いますが、社長であれ末端の清掃員であれ、その場で働いている以上はその会社の看板を常に背負っているという事ですから、その自覚は常にもって仕事をする。
それが給与を得る条件です。
ちなみに、実習生だから・・・とかばいたくなる気持ちはあるかもしれませんが、たとえ実習生だったとしても客側は、そうは見ません。
私たちも、病院に行って応対した先生の名札に「研修医」と書いてあったとしても、先生は先生として見ますよね?
それと同じだと思って下さい。
ミスをしない為にどうすればいい?
ミスをしない為に・・・と言われたら、あなたはどんな工夫をしていますか?
ミスは大きく分けると次のようになります。
- 「忘れ」によるミス
- 「注意力欠如」によるミス
- 「環境要因」によるミス
- 「必然」のミス
最初に「必然」のミスから説明すると、依頼を受けた時点ですでにミスがあり、その確認をしなかったため何をどうしてもミスになるという事。
例えば、明らかに納期が間に合わない発注を、こなせる見込みもないのに受けてしまう事もこれに当たります。
これに関しては、依頼者と受注者でしっかりと打ち合わせを行い、能力的なもの、技術的なもの、コスト的なものをトータル的に見て細やかに確認しながら見積もっていく事が必要です。
会社にとって多少無理をしてでもメリットがあるのであれば、そのために人員増員等の提案も含めしっかり職場内でプレゼンしてみて下さい。そうすればあなたの評価もきっと上がる事でしょう。
次に、「環境要因」によるミスです。
典型的なのは、机の整理が下手な人間にミスがことごとく多い事が挙げられます。
これは、重要書類を紛失してしまったり汚してしまったり捨ててしまったり・・・あるいはメモを取れる環境ではなかったり、そういう面も含めてという感じでしょうか。
こういう人はスケジュール管理も大変下手くそです。
時間になって先方から電話が来て、慌てて「今トラブル対応がありまして、済んだところでしたのですぐに参ります!」という事がしょっちゅうだったりします。
一つの仕事をするのにも、まずは物を探す事から毎回始まるのでは仕事としての効率も悪いですよね。
何処に何があるのかが一目でわかるレイアウトをしっかり設け、仕事中は色々散乱するのは仕方ないかもしれませんが、せめて退勤する時くらいはデスク周りを整理して、次の日の予定をメモに残してデスクにテープで止めて帰る・・・くらいの余裕を持てば、少なくとも慌てふためいたために起こしてしまったミスというのはなくなるのではないでしょうか。
「忘れ」や「注意力」に関連するミスというのは、仕事に対する意識の問題もありますか、その他家庭環境や睡眠時間でも大きく左右される事があります。
毎晩晩酌が日課となっている人もいれば、仕事帰りに遅くまでジムへ通うという方もいるかもしれません。
ですが、なにをするにしても仕事があってこそ。
もっと言えば、体の健康あってこそ。
健康は、規則正しい生活以上の物はないのです。
休む時は休む。
活動するときは活動する。
このメリハリあるリズムをしっかりと体に刻む事が大前提になります。
それから、スケジュール管理表を作成したり常に大事な事をメモする、記録として残すという工夫も欠かせないと思います。職場で「業務日誌」や「日報」があるのであれば、それもただ惰性で書くのではなく、次の日に自分で見てわかるように・・・あるいは次の日は自分が休みだから他の人が見た時に引き継げるように・・・という意味で用意している書式ですので、ただ監査の為に・・・という意識は捨てて下さい。
職場で必要とされている書類や記録は全て、そういったやり取りやミスを防ぐために必要な書式ですので、最低でもそれくらいはしっかり活用していきましょう。
ちなみに電車の乗務員さんやガソリンスタンドの店員さんは、指さし、声出し確認を必ずします。
それだけ命に直結する危険なお仕事だから・・・という事もあるかもしれませんが、逆に言えば、指さし、声出しによる確認は何よりも手軽で確実な方法なのかもしれません。
もし職場全体としてミスが多いのであれば、朝礼時にそれぞれのスケジュールを情報交換しておくというのも一つではないでしょうか。
ミスは自分だけで守るものという訳ではなく、お互いにカバーし合っても全然かまわない訳ですから。
まとめ
いかがでしたか?
ミスは控えたいところではありますが、かといって、ミスをしてしまう事で人間をより大きく成長させる事もあります。
悪意のあるミスや何度も同じミスを繰り返してしまうというのは救いようがありませんが、そうならない努力の足跡が少しでも見え隠れしているのであれば、きっと上の立場の人たちもその事に気付いて、言葉では厳しく言う事もあるかもしれませんが、それはあなたへの思いやりでもあるのです。
まずはミスを恐れずに済むよう、自分で工夫して対策を練って、あなたがより職場で輝いていられる事を願ってます。
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