『数字に強い』と言っても単純に暗算が得意とかエクセルの関数を使いこなせるという意味合いもあれば、
仕事で実践に役立つ数学的発想力や統計学を駆使したビジネススキルを意味することもあるでしょう。
今回は、数字を仕事で使うことであなたの評価が上がり、周囲からも『出来る男』『カッコいい』と評価されるようになる方法をお伝えしたいと思います。
感覚ではなく数字を入れて考える
『数字を仕事で生かす』というと高校で習った難しい数学の知識が必要と考えるかもしれません。
しかし、まったくその必要はないのですよ。
今まで感情や感覚で伝えていたことを数字を入れて考えるだけなんです。
数学的には完全に中学、いや小学生レベルです。
例えば、「腹減ったなぁ」や「眠いなぁ」すら数学的に考えるのです。
しかも可能な限り1桁の数字に置き換えるのがポイントです。
例えば、
「最大の空腹状態を10とすると今は8だな。夕食を食べられるのは8時になりそうだからラーメンにミニライスをつけないと持たないな」
「いつもの睡眠時間より80%しか眠れなかった。ここで30分仮眠すると6%回復するな」
というように具体的な数字をで思考する習慣を身に付けましょう。
すると仕事をする上でも数字で考える行動パターンを体得することができます。
私は、温泉旅館でフロントマンをしています。
ある日突然、支配より「売店を12時から14時の間閉店するように」という指示がありました。
来客が減る時間帯に売店スタッフに他の作業をしてもらうという意図のようです。
こちらとしては、陳列された商品をガラガラと片付けて閉店し、2時間後にはまた開店させなくてはいけません。
その間、数は少ないとしても「売店やってないんですか?」という問い合わせが何件かあります。
売店スタッフも『売り上げを上げたいのに、どうして閉店しなきゃいけないの?』とモチベーションがさがります。
しかし、ここで支配人に『時々お客さんが来るので閉店するの辞めませんか?』と言ったところで簡単に納得してくれないのは目に見えています。
こんな時に数字を使って説得すると効果的なわけです。
具体的に私が行った方法は…
1週間に渡って閉店時間帯の『営業していないんですか?』という問い合わせと、問合せしないまでも売店前で商品を眺めているお客様の人数をカウントしました。
その人数に一人当たりの平均購入額を掛けて予想損失額を提示したのです。
具体的な数字を使って説明することで支配人も納得し、“日中の一時閉店オペレーション”は無事廃止となったのでした。
難しい計算式など一切使っていないですよ。
数字を入れて思考すると分析力も身につく
このように普段から数字を入れて考えたり会話していると思わぬ副産物がついてきます。
それは、分析力が身につくという事です。
例えば、販売の仕事をしていてスタッフの人数が不足していると感じていたとします。
『人を増やしてほしい』だけでは会社は動かないですよね。
系列の他店と比較し、スタッフの人数と売り上げの相関関係を説明するだけでも結果は異なると思います。
さらに数字で考える習慣が身についてくると
『他店と比較して客単価に違いがあるのか?なぜ違うのか?』
『客層、年齢層に違いがあるのか?』
『陳列方法や接客方法に違いがあるのか?』
などと、他の要素も気になってきますよね。
このように数字で考えることで、さらに仕事を掘り下げて考える分析力が身についてきます。
『人手不足でいつも忙しい』と愚痴をこぼすだけとは大差があると思いませんか?
数字で考えるクセをぜひ身に付けてください。
私の師匠である元上司のEさんは、車で移動中に車窓から建設中のアパートを見かけました。
すると部屋数をサッと数えて
『家賃収入は毎月〇万円。〇百万円ローンを組んだとして月々の返済が〇万円。10年で返済したとして、11年目からの利益が〇万円くらいかな』
などとつぶやくのです。
常に数字て考えている人の思考を垣間見た瞬間でした。
ちょっとカッコイイと思いませんか?
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