そろそろ年賀状を準備するシーズンですね。
最近はメールやLINEで手軽に済ませてしまう方も多いと思いますが、
会社の上司や目上の方となると、ちょっとそういうノリではまずいこともありますよね。
ましてや、もう退職された上司に宛てる場合、あるいは逆に自分がその会社を退職する(した)
場合には通常の年賀の挨拶文だけでいいのかな…と戸惑うのではないでしょうか?
当記事では、上司や目上の方に出す年賀状のマナー、および退職前後で上司にどのような
挨拶文を書くのが適切かを解説します。
同じ様な状況で困っている方は是非ご覧ください。
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上司や目上の方に出す一般的な年賀状のマナー
冒頭の賀詞(がし)
年賀状の文頭の一番目立つ場所に書く「明けましておめでとう」の意味の言葉ですが、
最近はすでに印字されているものも販売されていますね。
では、上司や目上の方にはどんな言葉が適切なのでしょう。
「寿」「新春」「迎春」などはよく見かけますが、実はこれ、簡略化・省略された言葉なので
少々失礼になります。
「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「謹賀新年」「恭賀新年」などが良いでしょう。
また、病気・入院・定年退職される上司に対しては「おめでとうございます」などおめでたい言葉より「謹んで新年(新春・年頭)のご挨拶を申し上げます」というご挨拶の表現のほうが良いですね。
同じ言葉の繰り返し
「新年あけましておめでとうございます」は同じ意味の言葉が(「新年」と「明けまして」)
重なっているのでどちらか1つで良いですね。
さらに、最後の日付の書き方として「1月1日元日」「1月1日元旦」とうっかり書いてしまいそうですが、元日も元旦も1年で1番最初の日・1月1日の朝の意味なので同じ意味の言葉を重ねるのは変ですね。
NGワード
お世話になった方へ一言添えることもあるかと思います。
その際、年賀状では使わない方がいい縁起の悪い言葉があります。
例えば「去年」という言葉は何気に使ってしまいそうですが「去」という文字に「去る・離れる・別れる」という意味があることから、「昨年」「旧年中」という言葉に置き換えた方が良いのです。
他にも不吉な連想をしてしまうような「終・切・病・死・倒・崩・流・消」といった漢字の入ったワードは避けるべきです。
意外ですが「忙しい」という言葉は「亡」という字を連想させるため避けた方が良いそうですよ。
赤ペンで文字を書く
「赤」という色が「絶縁」「赤字」「血」をイメージすることから、赤インクで書かない方が良いと言われています。
句読点をつけてはいけない
句読点はついた方が読みやすいのですが、「お祝い事に区切りをつけない」ということから、つけない方が良いとされています。
スペースを空けたり、改行によって読みやすくする工夫をしましょう。
修正液で修正する
年の初めのご挨拶、例えちょっとした修正でも修正ペンでごまかさず、新しいハガキに書き直しましょう。
これは、親しい間柄でも最低限のマナーですね。
書き損じのハガキは、郵便局で手数料は少し取られますが、切手などに交換してもらえますよ。
宛名に書く役職名
よく、「○○部長様」などと書く人がいますが、基本的に役職名には「様」をつけません。
書くのであれば「部長 ○○様」ですね。
その方の役職名は自分が会社を退職した後変わっているかもしれませんから、失礼のないように確認してから書きましょう。
上司や自分が「すでに退職している場合」の挨拶文
上司が退職
すでに退職されているけれど、在職中に大変お世話になった・目をかけていただいた元上司の方には年賀状で一言ご挨拶したくなりますよね。
退職された「理由」別に挨拶文のポイントを挙げると・・・
定年退職の場合
・在職中には大変お世話になったこと
※目上の方に「ご苦労様でした」という言葉は使いません。「お疲れ様でした」「お世話になりました」「ありがとうございました」という表現に置き換えます。
・今後ともご指導・ご鞭撻を賜りたいこと
・また機会があればお会いしたいことなど
・ご家族のご健康をお祈りしていること
転職の場合
・元上司が退職して、はや○ヶ月経ったこと
・自分も何とか頑張っていること
・元上司のご活躍とご発展を心から祈っていること
結婚の場合
・初めてお二人で迎える新年はいかがですか、という羨望のニュアンスで!
・また一緒にランチでもしましょう、というお誘い
・ご健康とご多幸をお祈りしていること
ちなみに、元上司に対する呼びかけは役職名は付けず、「○○さん」となりますね。
自分が退職
退職した自分がお世話になった元上司に送る挨拶文のポイントは・・・
・自分は新たな環境(新天地)で精いっぱい業務にあたっていること(精進していること)
・元上司のご健康とご多幸をお祈りしていること
この場合も、元上司に対する呼びかけは役職名は付けず、「○○さん」となります。
自分が「退職予定の場合」の挨拶文
退職することは決まっているけれど、年が明けて出社する時点ではまだ退職しない場合、
上司への年賀状はどうしようか悩ましいところですよね。
例えもうすぐ縁の切れる会社とはいえ、年明け後はしばらくその会社にいるわけですから。
自分の会社生活での居心地を悪くしないためにも、また、会社を円満に去るためにも
「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで上司にはきちんと年賀状を出しておくことをおススメします。
挨拶文のポイントをご紹介すると・・・
・旧年中は大変お世話になったこと
・来春より新たな環境(新天地)に身を置くことになること
・○○部長のご指導を忘れず新天地でも日々業務にあたること
・今後ともご指導ご鞭撻のほどお願いしたいこと
以上のような感じで転職についてはサラッと軽く触れる程度で。
年賀状を退職の挨拶状のようにしないことです。
転職の挨拶はあくまでも顔を合わせて直接すべきですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
退職で会社での縁が切れてしまう相手でも、お世話になった方とは「個人対個人」としてのつながりをずっと続けたい、と思うこともありますよね。
例えそこまでではなくでも、新天地で気持ちよく仕事をするために、きれいに去りたいものです。
あなたも是非試してみてください。
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