ビジネスの基本といえる報連相(ホウレンソウ)。
組織やチームで業務を遂行する上で重要な3つのコミュニケーションのことを表します。
- 報告…仕事の進捗や出来事などを伝えること。
- 連絡…必要な情報や補足などを事前に伝えること。
- 相談…他者の意見を求めること。
私も社会人になりたての頃は、研修で毎日のようにこの言葉を聞かされました。
当たり前のように口にされるホウレンソウという言葉ですが、誰もができるかというとそうではありません。
報連相がうまくできずに、悩んでいる人もたくさんいます。
- 報告がいつも遅くなり、上司に怒られる
- 連絡をしたいが自分から声をかけられず、ずるずる過ごしてしまう
- 相談せずに自分の考えで行動した結果、問題を起こしてしまう
こんな経験はありませんでしたか?
報連相ができず、何回も同じ失敗を繰り返してしまう人は、実はある病気が関わっている可能性があります。
あわせて、報連相が上手にできない人でも簡単にできる対策法について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
報連相ができない原因とは?
報連相はビジネスにおいて必要不可欠なものです。
報連相がなく、各々が自由に動いていたら、組織(会社)は機能しなくなります。
しかし、そのことが頭では分かっていても、報連相ができない人はもしかしたらアスペルガー症候群の可能性があります。
アスペルガー症候群とは、発達障害のうちの一つです。
特徴として、以下の3つの分野に課題をもっています。
- 社会性
私たちは言葉を使って人とコミュニケーションをとりますが、それ以外に表情、声のトーン、間などから相手の気持ちや考えなどを理解します。
しかし、アスペルガー症候群の人は言葉以外の要素を理解することが難しいため、相手の意に反する言動を取ってしまい、しばしば不快にさせてしまうことがあります。
また、空気を読む、社会の常識を理解することができず、集団の中で浮いてしまうことがあります。
本人は悪気はないため、周りに指摘されて初めて気づくこともあります。
- 言語
アスペルガー症候群の人は、言葉遣いが少し独特で、難しい言い回しをしたり、話し方が堅かったりすることがあります。
それらは決して悪いことではありませんが、時には相手にうまく伝わらず、「結局、君は何が言いたいんだ?」なんて言われてしまうことも。
また、聴覚から入る情報への理解力が弱く、会話についていけないこともあります。
周りが「うんうん。」と頷いているのに、自分だけが「?」となっている場合は、聴覚情報の処理が苦手な可能性が高いです。(ちなみに私も苦手です)
想像力
アスペルガー症候群の人は、毎日同じルーティーンであることで安心感を得ます。
しかし、何かトラブルが発生した時に、臨機応変に対応することができず、不安になったり、ひどい時にはパニックになったりすることもあります。
また、自分で見通しをもつことが難しく、「〜日までに〇〇を終わらせよう」「もしAがダメだった場合は、Bにしよう」といった逆算や仮定が苦手です。
結果、単純作業は問題なくできるけど、それ以外の仕事では失敗が多く、悩みを抱えてしまうことにつながってしまいます。
報連相ができるようになるための対策とは
報連相ができずに悩んでいる人はたくさんいます。
まずは自分のことを理解し、受け入れることが大切です。
自分ができていないことをネガティブに捉えるのではなく、改善するためにはどのようにしたらよいかを考えましょう。
今から紹介する対策法は、誰でもすぐに実践できるものです。
アスペルガー症候群の人も、そうでない人も、報連相ができるようになるために取り入れてみてください。
- ルーティーンに入れる
報連相で一番やってはいけないことは、「報連相をしないこと」です。
そして、できれば早いうちに済ましてしまった方がいいです。
そこで、毎日のルーティーンに入れてしまいましょう。
例
「午前10時に報連相を済ませて、午後はすっきりとした気持ちで仕事しよう」
「午後2時は会社全体の業務が落ちつく時間なので、報連相しやすいな」
時間帯はいつでも構いません。
ポイントは毎回同じ時間帯に行うことです。
そうすることで、報連相をずるずると先延ばしにしなくなります。
もちろん、「緊急事態が発生した時にはその場で報連相する」というルールも作っておいていくださいね。
- 失敗をメモする
報連相で注意された時にはその失敗を繰り返さないことが大切です。
そこで、失敗した時には必ずメモを取るようにしましょう。
この時に、内容だけでなく、今後どうすればよいかをメモするとなおいいです。
例
「部長へのプロジェクトの進捗報告が遅れた。
→今後は毎週月曜日に必ず報告する。」
このようにメモを取ることで、同じ失敗をしなくなります。
また、カレンダーやスケジュール帳に書き込むことでより忘れなくなるのでオススメですよ。
- 周りに自分が苦手なことを伝えておく
報連相ができない人は自分から相手に話しかける時に
「仕事の邪魔じゃないかな?」「話しかけていいのかな?」「怒られないかな?」と色々なことを考えてしまいがちです。
大半の人は快く対応してくれると思いますが、やっぱり不安になりますよね。
そこで、事前に周りの人に自分のことを伝えておくといいですよ。
例
- 〇〇についてまだあまり分かっていないので、これからたくさん質問してしまうかもしれませんが、いいですか?
- 説明があまり得意ではないので、私からの連絡事項が分からないときには遠慮なく言ってください。
こうすることで、あなたが行動するときに不安が軽くなるはずです。
一人で抱え込むのではなく、周りに自分のことを理解してもらうことが大切です。
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まとめ
今回は報連相ができない原因と対策についてはお話ししました。
報連相ができない人はアスペルガー症候群の可能性がありますが、もちろん全員がそれに当てはまるわけではありません。
大切なのは、自分ができないことを受け入れ、できるようになるために行動することです。
誰でもできる対策法
- ルーティーンに入れる
- 失敗をメモする
- 周りに自分が苦手なことを伝えておく
報連相をするときに不安に感じるかもしれませんが、しないよりも100倍いいです。
自分に自信をもって、仕事に臨んでほしいと思います。
みなさんが職場で気持ちよく仕事ができるようになることを祈っています。
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