飛び込み営業をしているとあからさまに警戒した表情で完全拒否されることは、ありませんか?
そんなあなたは、挨拶の基本から見直す必要があるかもしれません。
温泉旅館で働いている恐妻家フロントマンのCANです。
毎日のように営業マンが訪ねてきますが、旅館の顔としてフロントが最初に対応するわけです。
その際に担当部署につなぐ前に名刺だけもらってお引き取りいただくことも多々あります。
各部署の担当者だって暇を持て余しているわけではありません。
仕事を中断して対応するにはそれなりのメリットが必要です。
①挨拶の仕方
飛び込みの営業マンは、第一印象が悪かったら次はもう会ってもらえないと思った方が良いと思います。
きちんとした挨拶もできない、教育されていない会社では、商品も仕事振りも三流に思えてしまうからです。
その人、会社のために自分の時間を割く必要が見出せません。
では、きちんとした挨拶について解説します。
ながら挨拶をしない
様々な営業マンを見ていると歩きながら、ドアを開けながら、資料を出しながら挨拶する人がいます。
非常にだらしない印象を受けますよ。
きちんと立ち止まり、足をそろえて、名乗ってからお辞儀をする。
頭を完全に上げてから話始める。
この僅か5秒がしっかりできない人が意外と多いものです。
この部分だけで自分が時間を取って話す価値があるか決めているのです。
挨拶の間は笑顔をキープする
表情は、もちろん笑顔が大切なわけですが無理な作り笑顔は逆効果の場合があります。
笑顔の作り方については、こちらの記事を参考にしてください。
接客業のプロとして解説しています。
【接客業】笑顔ができない人の作り方トレーニングは大間違いだった!
立ち姿だけでわかることとは?
挨拶や名刺交換などをする前に立ち姿だけでわかることがあります。
それは仕事・商品に対する自信です。
立ち姿をざっくり見てどことなくバランスが悪かったり、落ち着きなくグラグラしている人は自信がない人に見えてしまします。
堂々としたどっしり落ち着いた態度、それでいて生き生きとした眼差し。
これで来られると、話す価値があるかもという期待感を持ってしまいますね。
挨拶の姿勢や立ち姿は、自分でビデオやスマホで撮影するなどして確認するべきです。
自分では全く気付いていないクセがあったりするものですよ。
②名刺交換の基本を見直す
ビジネスマンの基本マナーである名刺交換ですが、長年繰り返しているうちに変な癖がついてしまいがちです。
今一度基本に立ち返りましょう。
よくあるのが会社名、自分の名前を早口でいう事です。
本人は、数えきれないほど口にしているわけですが、初めて耳にする人は聞き取れないことが多いものです。
『株式会社〇〇〇〇の△△と申します。』
と言われて
『えっ?何だって?』
と名刺に目をやっているうちに要件をペラペラ話し出す…。
ちょっとしたストレスですよ。
ゆっくり過ぎるくらいでハッキリと伝えてください。
名刺交換の際は、手元に目線が行きがちになりますが、しっかり相手の顔を見ましょう。
これが出来ない人が多いので、顔を見ることだけで印象に残ります。
日本人は、相手の目を見て話すのが苦手のようです。
フロントマンとしてたくさんの方に接していますが、目を見ると伏せてしまう人がほとんどです。
そして、会話の途中で何度か目を合わすことで優位な立場で会話できることに気付くと思います。
名刺に戻しますが、胸の位置でいただきます。
受け取ったら名前をしっかり目に焼き付けて記憶しましょう。
テーブルに並べるパターンが一般的ですが、出来る男は一瞬で覚えてサッとしまいます。
そしてさりげなく会話の中で『〇〇さんは~』と名前を繰り返し口に出し記憶に定着させます。
相手も名前を呼ばれることで親近感が湧いてきます。
自分が渡す時は、名刺を上下に揺らしたりせず、丁寧に渡します。
そして訪問の目的を端的に伝えてください。
- 挨拶だけなのか
- 資料を渡すだけなのか
- 話を聞きたいのか
- 担当者を知りたいのか
これを最初に告げずに話し出されると
『いつまで話が続くのか?』
と警戒してしまいます。
資料を置いていくだけなんだと思えば安心して対応できます。
意外と内容に興味が湧いて来て、話に聞き入ってしまうこともあります。
いつおわるかもわからない説明をダラダラと始めるのはやめましょう。
③お茶のお礼をしっかり言う
商談の最中にお茶を出させることもあるでしょう。
結構お茶を出してくれたスタッフをスルーしている人は多いですよ。
自分が話すことで精一杯という余裕のなさや人間の小ささという印象を与えてしまいます。
お茶を出されたら、出してくれた人の顔をしっかり見てハッキリと
『ありがとうございますっ』
と笑顔で言いましょう。
こういうちょっとしたマナーを相手は見ています。
礼儀正しい人だな、気配りができる人だなと
あなたに対する信頼感、人間としての信用が間違いなく上がります。
商品を売る前に自分を売れと言うのは、営業の鉄則ですね。
社会人としてのあたなの力量が相手に伝われば
『あの人がおすすめする商品はどんなものだろう』
と必ず興味を持ってくれるでしょう。
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