このフレーズ集を読むと自分が『こんなに失礼な言い回しをしていたのか!』とショックを受けるでしょう。
そして【大人の言い回し】を身に付けることで、あなたの印象、評価、好感度を大きくアップさせ、人間関係も改善されていくことを体感することになると思います。
同じ状況で使うフレーズを
- ひよっこ
- 大人
- できる大人
の3段階に分けて紹介します。
大人の言い回しフレーズ集【あいさつ・返事編】
初対面の人にあいさつする
ひよっこ→はじめまして
大人→初めてお目にかかります
【用例】はじめてお目にかかります。〇〇と申します。
できる大人→ご一緒できて光栄です
【用例】お噂はかねがねうかがっておりました。ご一緒出来て光栄です。
解説
初対面の人に対するあいさつが『初めまして』では、あまりにも型通りで相手の印象に残ることはないでしょう。
『初めてお目にかかります』と言い、さらに自分から先に名乗ることで大人としての礼儀正しさ、積極性をアピールできます。
そのうえで『ご一緒できて光栄です』と続けると『この人ただものじゃないな』と初対面の冒頭の一言で強烈に印象付けることに成功するでしょう。
しばらくぶりで会うときのあいさつ
ひよっこ→お久しぶりです
大人→ご無沙汰しております
【用例】ご無沙汰していて申し訳ありません
できる大人→お元気そうで何よりです
【用例】ご無沙汰しております。お元気そうで何よりです。
解説
目上の方、取引先の人に対しては『ご無沙汰しております』の方が間違いなく大人です。
さらに『お元気そうで何よりです』で相手に対する思いやりを伝えると数段好感度がアップしますよ。
あなたも逆の立場でそう言われたら何だか嬉しくなりませんか?
相手をねぎらうあいさつ
ひよっこ→ご苦労様です
大人→お疲れさまです
【用例】今日はお疲れさまでした
できる大人→お疲れさまでございます
【用例】部長、お疲れさまでございます
解説
『ご苦労さま』は、目上の人が目下の人に対して使うフレーズです。これを知らずに上司に使っていたとしたらかなり恥ずかしいですよ!
できる大人なら『お疲れさまです』をさらに丁寧な言い回しにして『お疲れさまでございます』をさりげなく使います。
よく会う人との別れ際のあいさつ
ひよっこ→では
大人→またお会いしましょう
【用例】それでは、またお会いしましょう
できる大人→またご一緒しましょう
【用例】今日はありがとう。またご一緒しましょう
解説
比較的会う回数が多い相手であっても、別れ際のあいさつをおざなりにしてはいけません。
こんなシーンでその人の“大人力”が垣間見えるものです。
“今日会えて良かった”という心情を伝えることができる『またご一緒しましょう』を使いましょう。
贈りものを渡すときのあいさつ
ひよっこ→つまらないものですが…
大人→気に入っていただけると…
【用例】だいぶ悩みましたが、気に入っていただけるといいのですが
できる大人→心ばかりの品ですが…
【用例】心ばかりの品をお持ちしましたので、お納めください
解説
『つまらないものですが』は、中学生でも知っているありきたりな表現です。
『心ばかりの品です』は、スマートな大人の品格を感じます。
了解していることを相手に伝える
ひよっこ→知っています
大人→承知しております
【用例】その件は十分承知しております
できる大人→存じております
【用例】その件については存じております
解説
まず、『知っています』は上から目線ですので論外です。
『存じております』がベストです。
似た言葉に『存じ上げる』がありますが、これは対象が人の場合の謙譲語です。
『その件は存じ上げている』は間違いですので気を付けましょう。
電話をしたら相手が不在
ひよっこ→あとでかけ直します
大人→こちらからお電話いたします
【用例】そうですか。ではこちらからまたお電話いたします
できる大人→改めさせていただきます
【用例】かしこまりました。それでは改めさせていただきます
解説
電話をかけた相手が不在だった場合、こちらからかけ直すのがビジネスの基本です。
『改めさせていただきます』はワンランク上の大人の表現と言えます。
尚、折り返しの電話は、相手からの提案があって初めてお願いすべきものと覚えておきましょう。
自分のやる気を相手に伝える
ひよっこ→頑張ります
大人→お役に立つように…
【用例】必ずやお役に立つように頑張ります
できる大人→精一杯やらせていただきます
【用例】社員一同、精一杯やらせていただくつもりです
解説
小学生でも使える『頑張ります』は、あまりにも定番フレーズすぎてあなたのやる気は伝わりにくいと思います。
『お役に立つように』と一言頭につけるだけで大人の表現になります。
さらに『精一杯やらせていただきます』という言い回しは、謙虚さを示すと同時に強固な決意を伝えることが出来ます。
相手の目をしっかり見て話しましょう。
まとめ
できる大人の言い方【あいさつ・返事】を紹介しました。
知っていることと使いこなせるの差は大きいものです。
単に知識のレベルではなく、ぜひ自在に使いこなせるようになってください。
そのためには、【口に出すこと】が重要です。
頭で覚えるのではなく、口に覚えさせるのです。
初期段階としては、各フレーズを最低30回は、口に出してみます。
そして実際に使える機会が出てきたら試してみましょう。
無意識レベルで口から出てくるようになるまで根気よく繰り返しましょう。
私は、温泉旅館のフロントマンとして接客の際はもちろん、上司や取引先とのやり取りのなかで積極的に使っています。
手帳やスマホのメモ帳にフレーズ集を書いておくのも良いと思いますよ。
頑張ってください!
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