『感謝の仕方・謝り方』これだけでその人の“大人力”が丸分かりです。
これから紹介する“できる大人の言い回し”をマスターし、大人のふるまいを身に付けましょう。
このフレーズ集を読むと自分が『こんなに失礼な言い回しをしていたのか!』とショックを受けるかもしれません。
そして【大人の言い回し】を身に付けることで、あなたの印象、評価、好感度を大きくアップさせ、人間関係も改善されていくことを体感することになると思います。
同じ状況で使うフレーズを
- ひよっこ
- 大人
- できる大人
の3段階に分けて紹介します。
大人の言い回しフレーズ集【感謝する・謝る編】
相手に協力してもらった時
ひよっこ→助かりました
大人→ご面倒をおかけしました
【用例】ご面倒をおかけしました。ありがとうございます。
できる大人→お力添え感謝します
【用例】今日はいろいろとお力添えいただき、感謝します
解説
相手からの手助けを『お力添え』と表現したことがあるでしょうか?
これだけで飛躍的に大人感が増します。
指導に対する感謝を伝えたい
ひよっこ→参考になりました
大人→勉強になりました
【用例】教えていただいたやり方は、とても勉強になりました
できる大人→見習わせていただきます
【用例】ご指導ありがとうございました。見習わせていただきます
解説
『参考になりました』が上から目線に感じないようでは、言葉の感覚がかなり鈍いと言わざるを得ません。危機感を持ったほうが良いですよ。
このようなシーンでは、相手を立てて『勉強になりました』を使うべきです。
さらに感謝の気持ちも伝えられる『見習わせていただきます』も使えるようになればベストです。
トラブルなどで面倒をかけてしまった
ひよっこ→すみませんでした
大人→お手を煩わせてしまいました
【用例】今回の件ではお手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでした
できる大人→お骨折りいただきまして…
【用例】このたびはお骨折りいただき、ありがとうございました
解説
『すみませんでした』は、アルバイトの高校生でも使える便利な言葉ですが大人力を感じることはできません。
『お手を煩わせて…』『お骨折りいただき…』が大人の言い回しです。
さりげなく使えるよう何度も声に出し、口に覚えさせておいてください。
『一生懸命に覚えた言葉を使ってみた』感を出さないように気をつけてください。
不注意によるミスを詫びる
ひよっこ→ついうっかり…
大人→そこまで考えが及ばず…
【用例】恥ずかしながら、そこまで考えが及びませんでした
できる大人→こちらの心得違いで…
【用例】すべてこちらの心得違いが原因です。申し訳ありません
解説
ミスによりトラブルが発生した場合、初期段階の謝罪が大切になります。
『ついうっかり…』では、問題を軽くとらえていると思われかねません。
『考えが及ばず…』『心得違い…』は、真摯な反省の気持ちを伝える大人の表現と言えます。
再発を防ぐための決意を伝える
ひよっこ→今後は気をつけます
大人→十分注意してことに当たります
【用例】品質管理に十分注意して、これからはことに当たります
できる大人→二度とないように注意を徹底します
【用例】二度とこのようなことがないように注意を徹底いたします
解説
仕事をしているとミスやトラブルは発生するもので、再発防止の決意を伝える場面はよくあるものです。
同じ言葉を発するでも相手の目を見ずに頭ばかり下げていると
(早くこの場を切り抜けたいんだな…)
と相手に思われかねません。
相手の目をしっかり見て言葉を伝えてから頭を下げる方が、より気持ちが伝わります。
部下がミスをしたときの謝罪
ひよっこ→本人も反省しています
大人→私どもの不手際で…
【用例】このたびは私どもの不手際で、本当にご迷惑をおかけしました
できる大人→私の監督不行き届きで…
【用例】今回の件は私の監督不行き届きで、誠に申し訳ありません
解説
例え部下のミスでも連帯責任、監督責任を認めるのが大人です。
私も接客業をするなかで“自分のミスではないのに謝罪を求められる場面”は、時々遭遇します。
そんな時、“しかたなく”という雰囲気を出してしまうようでは大人ではありません。
気持ちの切り替えが必要です。
“自分こそ問題の当事者”と自分に思い込ませて誠心誠意謝罪しましょう。
すると不思議なもので、相手も
『あなたが悪いんじゃないんだから』
と怒りがおさまったり、味方になってくれたりします。
謝罪がしっかりできてこそプロと言えるでしょう。
まとめ
できる大人の言い方【感謝する・謝る】を紹介しました。
感謝の仕方、謝り方は大人力が明確に表れる部分でもあります。
知っていることと使いこなせるの差は大きいものです。
単に知識のレベルではなく、ぜひ自在に使いこなせるようになってください。
そのためには、【口に出すこと】が重要です。
頭で覚えるのではなく、口に覚えさせるのです。
初期段階としては、各フレーズを最低30回は、口に出してみます。
そして実際に使える機会が出てきたら試してみましょう。
無意識レベルで口から出てくるようになるまで根気よく繰り返しましょう。
私は、温泉旅館のフロントマンとして接客の際はもちろん、上司や取引先とのやり取りのなかで積極的に使っています。
手帳やスマホのメモ帳にフレーズ集を書いておくのも良いと思いますよ。
頑張ってください!
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