ビジネスマナーはくだらない!マナーが通じないビジネスシーン3例

社会人になって接遇研修などで必ず教わるビジネスマナー。覚えることが多くてめんどうだ、仕事さえできていればビジネスマナーは必要ない、ビジネスマナーなんてくだらないと考えていませんか。

なぜ、社会人としてビジネスマナーが重要視されるのでしょうか。時には通常のビジネスマナーが優先されない場合もあります。ビジネスマナーについてまとめてみましたのでもう一度考え直してみましょう。

ビジネスマナーって本当に必要なの?

 

そもそも、なぜビジネスマナーは存在しているのでしょうか。

 

ビジネスマナーとはビジネスにおける「礼儀作法」、「思いやりのある立ち居振る舞い」のことです。

 

初対面の人と一緒に仕事をするときに、まず、あなたは相手の何を気にしますか。おそらく礼儀や立ち居振る舞いを初めに注目するのではないでしょうか。相手の思いやりのある立ち居振る舞いを肌で感じたとき、あなたは「この人は仕事ができそうだ」、「安心して一緒に仕事できる」、そう思うはずです。

 

このように、ビジネスの中で相手との信頼関係を作り上げるためにビジネスマナーは有効な手段となっています。

 

また、個人の問題だけでなく所属する会社の評価があなたのビジネスマナーの良し悪しによって影響される場合もあります。取引先などでは、あなたが会社の看板を背負っていることは忘れないようにしましょう。

 

ビジネスマナーは「相手との信頼関係を作り上げるため」、「コミュニケーションを円滑に行うため」の手段の1つとして存在しているのです。

 

なぜビジネスマナーをくだらないと考えるのか

なぜ、あなたはビジネスマナーをくだらないと考えてしまうのでしょうか。

 

ビジネスマナーの種類は挨拶などの基本的なものから接待のための高度なものまで幅広く様々です。その中には、たしかに多くの人が「意味がない」、「くだらない」と考えるビジネスマナーも存在します。

 

例えば、会食時に、「ビールをグラスに注ぐときはラベルを上にして、相手にビールの銘柄が見えるようにする。」というマナーがあります。諸説ありますが、ビールが垂れてラベルの銘柄が汚れて見えなくならないように、このマナーが存在するそうです。

 

しかし、お酒を扱う会社であれば気にするかもしれませんが、これを実践したからといってビールが美味しくなるわけではありませんし、ラベルを下に向けたからと言って怒り出すような人は少ないのではないでしょうか。

 

先ほども述べましたが、ビジネスマナーは「信頼関係を作り上げるため」の手段です。理由もわからずにみんながやっているからという、強要されたビジネスマナーは思いやりの意味を失ってしまい、ビジネスマナーをくだらないと考えさせてしまう理由の1つと言えるでしょう。

 

例外的なビジネスマナー3例

ビジネスマナーの重要性を述べてきましたが、挨拶や身だしなみなどの必要最低限なマナーを除いて、時には通常のビジネスマナーが通じない例外的な場面があります。

 

何度も申し上げていますが、マナーは思いやりの心があることで成立します。通常のビジネスマナーが優先されないシーンを3例まとめましたので参考にしてみてください。

 

シーン①

会食などの接待で「上座・下座」のマナーがあります。上座とは、基本的に入り口から一番遠い席を上座として目上の人が座る事となっています。

 

しかし、もし目上の方の足に不自由があるなど諸事情があった場合、あなたはどうしますか。わざわざ入り口から一番遠い席まで歩かせるでしょうか。この場合、入り口に近いところをご案内する方が親切です。

 

 

シーン②

社外の人から電話がかかってきたときに、通常は自分の会社の社員に対しては敬称を略して対応することがビジネスマナーです。例えば「部長の○○はただいま外出しております。」のように名前の後に敬称は使わない言い方をします。

 

しかし、その社員に家族から電話がかかってきたときはどうでしょうか。実はこの場合に敬称を略すのは失礼になります。いくら社内の人でも家族が呼び捨てにされていたら、相手は少し気分が悪くなるのではないでしょうか。

 

例えば、「〇〇部長にはいつもお世話になっております。ただいま外出をしておりまして、あと1時間ほどで戻る予定です。戻り次第こちらからご連絡差し上げましょうか。」といったように役職など敬称をつけて対応をしましょう。

 

 

シーン③

名刺交換するときに、机をはさんで名刺交換することはマナー違反となります。しかし、部屋の構造的に机をはさむしかない場合、マナー違反だからといって名刺交換しないというのもおかしな話です。

 

こういった場合は、「この場で失礼いたします」など一言添えて名刺交換をしましょう。この一言があるとないとでは相手に与える印象も変わってきます。

 

 

このようにビジネスマナーの型にはまらない方が親切な場合もあります。相手のことを考えた思いやりの心を忘れずにいると臨機応変な対応が可能です。決まりきった型だけのビジネスマナーにばかり気を取られていると相手を不快にさせてしまう恐れがあります。

 

まとめ

相手との信頼関係を作り上げるためにビジネスマナーは存在しています。中には意味のない、くだらないビジネスマナーもありますし、ビジネスマナーを押し付けすぎて相手を不快にさせてしまうこともありえます。相手のことを考えた思いやりの心を持っていると臨機応変に対応が可能です。挨拶や身だしなみなど基本的で最低限のマナーを押さえた上で、思いやりのあるビジネスのできる社会人を目指してください。

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